検査を受けた

少し前、体に違和感があって、検査を受けていた。
わかったことによると、治療の必要はないそうだ。

何気なく受診し、エコーの後にMRI検査を受けることになった。
そのために違う病院の予約をとっていただき、1週間後に満員電車にゆられ、五体を固定されて狭いところに入れられた。検査室は低音がBGMみたいに鳴っていた。検査が始まってからは工事現場のようなとても大きな音が断続的にする。
検査中は頑張って瞑想しようとしていたし、穏やかだったときの記憶を引っ張り出したり、お風呂に浸かっている気持ちを想像したり、した。けれど、まあそんなの意味なくてとにかく怖かった。
検査をすると決めた後、狭いところは大丈夫ですかと訊かれたけれど、こんなだと思わなかった。

そもそも、MRI検査を受けることになってから何と言えず怖かった。検査結果を聞き、さらに経過観察の受診をするまでひと月ほどはただ不安だった。でも誰にも怖いと言えなかったし言わなかった。

漠然とした不安は、数限りなく経験がある。自分の体の中で何か起きていることははっきりしていて、でも何もできない怖さや不安を、今回は強く感じた。
医療従事者はこういう肉体と感情に伴走しているんだな、すごいなと思った。

ばたばたと休みを入れることになったので、結果、年休余らせていてよかった(それでもだいぶ捨てたけど)。

次こういうことが起きたときどうするか、考えよう、と思った。