おなすはくたくたに炊きたい

また食べごと。

いただきもののおなすを豚肉と炊いたら、20分経ってもまだしっかりとしまっていて、歯応えがあった。こういうのは、祖父ならこわい(かたい)と言っただろう。とりあえず大葉かけて、おかずのあとはそのおつゆをうめてお素麺も食べる。夜になんてこと、て口に出しておいた。夜食べると眠れなくなるのでダメなんだけど。

おなすは透き通って身がほぐれそうなくらいに加熱したのが好き。
炊いたおなすはあおくなってきれいだとおもう。
お味噌汁も色素が抜けてお味噌色に染まりましたよ〜くらいがいい。
ラップしてレンチンするととろっとろになる。熱くて持てないけど、頑張って皮剥いて鰹節とお醤油かける。実家がガスのときは、祖父母は焼いてくれてたな。
子どもの頃は、スライスおなすをごま油で焼いてしっとりしたとこを甘辛いお醤油だれやお味噌につけて食べるのが好きだった。おなす、油、タレのおいしさがぷつっと出る。祖父母が大量に収穫してくれ、母がえいやっとさばいてたんだろうと思う。母はずっと焼いててくれた。私にはちょっとしたイベントだった。
学生のときおなすを揉んでお漬物したら、付き合ってた人は手をつけなかったなあ、と思い出した。(いらん記憶が出てきた)

油を吸いすぎるのが困ったとこで、私は大抵炊いていただく。くたくたおなすの冷えたお味噌汁おいしいよね、みょうが添えて食べるの、って、唐突に思い出した。小中学生の夏にかえる心持ち。