用事じゃないこと

中学校からの友人が久しぶりにLINEをくれた。
唐突に、寒いから寝る、と。
もうずっとやり取りしていた終わりの挨拶みたいなメッセージで、宛先違いじゃないかと言いそうになった。何気なく返して、続ける。家の駐車場が雪で埋まっている写真ももらった。昨日までの距離を無理やり埋めるみたいな、彼女らしい口ぶりだった。コロナが落ち着いたら会いたいね、とあてはなくけれど気持ちの入った約束をした。

今日こんなことがあった。嬉しい。具合悪い。明日は休みをとる。
他愛ないことを共有するのは、私はあなたとつながりたい、気にかけている、というサインでもあるんじゃないかと思う。用事じゃなくていい、ささやかなことを言い合える関係である、というような。
伝えたい繋がりたい、またはその波長が合う、合わせたいという少しの努力が、関係をつくったり維持したりするのかな。
近しい人とそうやって関わりながら、少し相手を慮ることが、尊重することだと思っている。近しい人とは、そうし合っていたいと思ってしまう。